母子家庭の平和な食卓 □無理をせず、我慢をせず□

2005/03/02

過去記事

t f B! P L
「子どもにはお母さんの味を」「毎日手作りでごはんを作ってる家の子は悪くは

ならない」

さて、何度このような言葉を聞いたでしょう。

私は決して料理を作るのが嫌いなわけではありません。

平日一緒にいられない分、休日はたまにはおでかけをと思うと、ついつい外食に

なりがちですが、でも作るのが苦手でも嫌いでもないんです。



先日のBlogにも書きましたが、ごはんを毎日作ってみています。

メニューを考えるのもなかなか楽しいものです。

ただ、毎日買い物にいけるわけでもないので、一週間分のメニューは前もって決

まっています。

まるで、学校の給食のように、メニューを作成して、キッチンに張り出していま

す。

子どもが好きなもので、野菜もたんぱく質もとれるもの・・・

できるだけ、食材はうまく使いまわし捨てることがないように加工しておく。

これだけの作業をするために、毎日キッチンにたつと部屋に戻ってこれるのは大

体夜中の2時すぎです。



私にとって毎日ごはんを作るということは、毎日の睡眠時間を削るということで

す。

現在5時に起きる私にとって、2時に寝るのはかなり厳しいです。

で、ふと思うわけです。



これは私の子育てのポリシーでもあるのですが、子どもを育てることに絶対はな

いと思っています。

絶対に手作りの料理でなくてはいけない・・・というよりも、手作りの料理であっ

たほうが子どもはうれしいよね。でいいのではないかと。



無理をしなくてもできることならいいのですが、無理をしてまで「ごはんを作ら

なくてはいけない」という強制感を持つことにより、母親側のストレスもたまる

はず。



何度か言ってるのですが、これだけ母子家庭が増えてきても母子家庭の生活は、

全然向上してないんです。

そして、母子家庭に対する対応は「前よりもよくなった」だけであって、よくは

なってはいないんだと思います。

児童扶養手当(受け取られている方もいらっしゃいますよね?)の所得制限は引

き下げられ、支給額も引き下げられ、雇用先も決して広がっているわけではない。



今日、電車の中吊り広告で「時給650円 母子家庭の生活」とかなんとかって書

いてあるのを見ました。

時給650円ですよ。

いまどき東京都内であれば高校生でももっといい時給がもらえます。

地方だからというのも関係あるとは思いますが、650円ですよ。

一ヶ月で、8時間×20日=10万4千円



母子家庭っていうからには、子どもがいるわけですよ。

二人暮しと想定し、家賃がとっても安かったとしても、生活って苦しいですよね。

そんな中で、一緒にいてあげるのが子どもにとっての幸せだとか、貧乏だってい

いとか言われても何も聞く耳をもてなくなるのではないでしょうか?



昔、私は一般事務職についていました。

お給料は12万程度月に4万ちょっとの児童扶養手当、児童育成手当と児童手当を

あわせて18500円。

お国からいただきながら働いていました。

役所に行って、自分が貧乏だということを伝え、援助してもらう。

それだけでも、とっても悲しかったのを覚えています。

小さな家で、保育園のそばの古いアパートに6万で住んでいました。

どうにかやりくりできないか、ちらしの裏に計算していたのを思い出すこともあ

ります。



若くして子どもを産んだ私の場合、友人は「人の税金で生活して」と、悪びれる

ことなく言ってました。



当時の私を思い返せば、がんばってしまうお母さんの気持ちもわかります。

後ろ指さされない生活を必要以上に望んでいました。



でも、その反面人の顔色をうかがうので、子どもに対して笑えない時期がありま

した。

毎日毎日きちんとごはんを作るけど(作らないと生活できないもの)でも、笑っ

てくれないお母さん。

夕方には家に戻ってきて一緒にいる時間も長いけど、いつも疲れた顔をしている

お母さん。

私はそんな母親でした。



昔のほうがきちんとした人間だったかもしれません。

でも、余裕はなかったなぁ。



お金に余裕が出来初めてすぐに、学資保険に入りました。

これも、きっと子どものためを思う母親像を作りあげるためのことでしょう。



今、母子家庭で苦しんでいる方へ



無理はしないでね。



同じことを言いつづけておりますが、何度も何度も同じことを言いつづけており

ますが、一人でも心が軽くなる人がいればと思い、きっと言い続けます。



少しでも幸せになれるますように。

無理はしなくていいし、間違えてもいいそんな生活もあるってことを知ってほし

いなと思います。

このブログを検索

自己紹介

自分の写真
2024年旅 06月 世界一周

Youtube

QooQ