起立性調節障害と生きてきた50年

2025/12/19

雑記

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 起きられないこともあるという自分を認める

「だらしない」と言われ続けた私の話

「朝、起きられないのはだらしないから」
「夜更かししてるからでしょ」

子どものころから、何度もそう言われてきました。

でも実際には、
毎日ではないけれど、どうしても起きられない日がある。
それが自分でも説明できず、ずっと不思議でした。




■ 子どものころから続いていた違和感

朝起きられない以外にも、

  • 長時間立っていると立ちくらみがする

  • 目の前が暗くなることがよくある

こういったことがありました。

立ちくらみはかなり頻繁に起きていたので、
正直なところ
「人間って、こういうものなんだ」
と思っていたくらいです。

自分の中では“普通”だったんですよね。


■ 大人になって、突然倒れた日

ある日、大人になってからのことです。

急に
ぱんっ
と目の前が白くなり、そのまま倒れました。

どのくらいの時間倒れていたのかはわかりません。
気づいたときには、周りに人がいて、心配そうに声をかけられていました。

さすがに「これはおかしい」と思い、病院を受診しました。


■ すぐにはわからなかった病名

検査は一度では終わらず、
いくつもの検査を経て、ようやく言われたのが

「起立性調節障害ですね」

という診断でした。


■ 起立性調節障害とは(私の場合)

一般的には、

  • 立ち上がったときに脳への血流が低下する

  • その結果、

    • めまい

    • 立ちくらみ

    • 動悸

    • 倦怠感

    • 頭痛

    • 腹痛

などが出ることがあると言われています。

※症状は人それぞれで、強さも違います。


■ 私の体の特徴

私はもともと 低血圧 です。

  • 上が 85前後

  • 下が 60前後

正直、立っていなくても
めまいが起きやすい体質なのかもしれません。


■ 病名がわかって、一番救われたこと

治療法が見つかった、というよりも
病名がわかったこと自体が、何より救いでした。

「だらけているわけじゃなかった」
「怠けているわけじゃなかった」

そう自分で思えただけで、
心がとても軽くなりました。


■ 「低血圧だから朝が弱い」への違和感

よく
「低血圧だから朝が弱くて〜」
と軽く言う人がいます。

でも、正直に言うと
私より血圧が低い人に、今まで出会ったことがありません。

本当に苦しい人がいる病気が、
簡単な言い訳として使われてしまうことには
少し複雑な気持ちになります。


■ 解決策はないけれど、対策はできるようになった

「これをすれば治る」という解決策はないと思っています。

でも、50年も付き合っていると、
なんとなく 自分なりの対策 はできるようになります。

  • 無理に急に立ち上がらない

  • 体調が悪い日は休む

  • 「できない日があってもいい」と割り切る

そんな小さなことの積み重ねです。


■ 一生付き合っていく病気として

日常生活に大きな支障が出る病気ではありません。
でも、たぶん一生付き合っていくものだと思っています。

だからこそ、

「治す」よりも
「うまく付き合う」

それが、今の私の答えです。

もしこの記事が、
「自分もそうかもしれない」
「ずっと責められてきた」
そんな誰かの気持ちを、少しでも軽くできたらうれしいです。

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