起きられないこともあるという自分を認める
「だらしない」と言われ続けた私の話
「朝、起きられないのはだらしないから」
「夜更かししてるからでしょ」
子どものころから、何度もそう言われてきました。
でも実際には、
毎日ではないけれど、どうしても起きられない日がある。
それが自分でも説明できず、ずっと不思議でした。
■ 子どものころから続いていた違和感
朝起きられない以外にも、
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長時間立っていると立ちくらみがする
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目の前が暗くなることがよくある
こういったことがありました。
立ちくらみはかなり頻繁に起きていたので、
正直なところ
「人間って、こういうものなんだ」
と思っていたくらいです。
自分の中では“普通”だったんですよね。
■ 大人になって、突然倒れた日
ある日、大人になってからのことです。
急に
ぱんっ
と目の前が白くなり、そのまま倒れました。
どのくらいの時間倒れていたのかはわかりません。
気づいたときには、周りに人がいて、心配そうに声をかけられていました。
さすがに「これはおかしい」と思い、病院を受診しました。
■ すぐにはわからなかった病名
検査は一度では終わらず、
いくつもの検査を経て、ようやく言われたのが
「起立性調節障害ですね」
という診断でした。
■ 起立性調節障害とは(私の場合)
一般的には、
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立ち上がったときに脳への血流が低下する
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その結果、
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めまい
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立ちくらみ
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動悸
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倦怠感
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頭痛
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腹痛
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などが出ることがあると言われています。
※症状は人それぞれで、強さも違います。
■ 私の体の特徴
私はもともと 低血圧 です。
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上が 85前後
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下が 60前後
正直、立っていなくても
めまいが起きやすい体質なのかもしれません。
■ 病名がわかって、一番救われたこと
治療法が見つかった、というよりも
病名がわかったこと自体が、何より救いでした。
「だらけているわけじゃなかった」
「怠けているわけじゃなかった」
そう自分で思えただけで、
心がとても軽くなりました。
■ 「低血圧だから朝が弱い」への違和感
よく
「低血圧だから朝が弱くて〜」
と軽く言う人がいます。
でも、正直に言うと
私より血圧が低い人に、今まで出会ったことがありません。
本当に苦しい人がいる病気が、
簡単な言い訳として使われてしまうことには
少し複雑な気持ちになります。
■ 解決策はないけれど、対策はできるようになった
「これをすれば治る」という解決策はないと思っています。
でも、50年も付き合っていると、
なんとなく 自分なりの対策 はできるようになります。
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無理に急に立ち上がらない
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体調が悪い日は休む
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「できない日があってもいい」と割り切る
そんな小さなことの積み重ねです。
■ 一生付き合っていく病気として
日常生活に大きな支障が出る病気ではありません。
でも、たぶん一生付き合っていくものだと思っています。
だからこそ、
「治す」よりも
「うまく付き合う」
それが、今の私の答えです。
もしこの記事が、
「自分もそうかもしれない」
「ずっと責められてきた」
そんな誰かの気持ちを、少しでも軽くできたらうれしいです。
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